大会新V大阪薫英、雪辱誓った2人の有終の美 選抜女子駅伝北九州
◇第37回選抜女子駅伝北九州大会(18日・北九州市小倉城歴史の道発着)
◇高校の部優勝=大阪薫英女学院
全国高校駅伝の雪辱を誓った大阪薫英女学院の3年生2人が、北九州路で有終の美を飾った。
3区の藪谷柚芽(ゆめ)は、たすきを受けた時点で4秒先行していた須磨学園(兵庫)と西京(山口)に対し、「私は上り坂の方が足が動く」。2キロ手前の上りを利用して仕掛け、続けて抜き去った。勢いそのままに一般の部の先頭を走っていた前回覇者の京セラ(鹿児島)もかわした。実業団の選手も含め、区間トップの快走だった。
後続の選手たちがリードを広げ、アンカーの黒葛原(つづらはら)唯夏にたすきが渡った時点で、高校の部の2位と2分以上の差があった。それでも黒葛原は「全体のトップでも帰ってくることが目標だった」と飛ばし、区間新記録をマーク。一般の部で優勝したデンソーに1分28秒の大差をつける完勝だった。
藪谷と黒葛原は、チームが2位に入った昨年12月の全国高校駅伝で補欠だった。
最終学年で目標の舞台に出られないという失意の中、練習を再開した2人は誓った。「高校最後の駅伝(選抜女子駅伝)で力を発揮して優勝しよう」。悔しさを力に変えての快走だった。安田功監督は「特に藪谷と黒葛原には頑張ってほしいと思っていた」とたたえた。
大阪薫英女学院は寮がなく、全員が自宅通いで、2人は一緒に登下校する仲だった。今後は別々の大学へ進み陸上を続ける。藪谷が「日本代表を目標に」と言えば、黒葛原は「世界で戦える選手に」と掲げた。北九州をきっかけに次のステージで更なる高みを目指す。【林大樹】
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