ウクライナ出身の獅司が勝ち越し 同郷の安青錦「意識せず」 大相撲

2026/01/20 22:02 

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 ◇大相撲初場所10日目(20日、東京・両国国技館)

 ◇○獅司 押し倒し 藤ノ川●

 新大関の安青錦に注目が集まる今場所で、同じウクライナ出身の獅司が10日目で勝ち越しだ。7場所目となる幕内では自身最速で、「どこまでも勝ちたい」と素直に喜んだ。

 「中に入られたら危ないので、下から攻めた」。立ち合いは頭を下げ、自分より16センチも身長が低い藤ノ川より低く当たった。動きが持ち味の小兵をよく見て突いて懐に入らせず。最後は土俵下まで吹っ飛ばした。

 この藤ノ川対策は師匠の雷親方(元小結・垣添)の妻栄美さんが授けた。女子相撲の全日本選手権で優勝経験もあり、獅司は「ママ(栄美さん)は完全に相撲を知っている」と信頼を寄せる。

 獅司は偏食も激しい。米が苦手で、食べやすいジャガイモ料理などを準備するのも栄美さんだ。ただ、雷親方も海の幸が豊かな大分県宇佐市出身ながら、すしが食べられない。

 師匠は「僕も偏食がある。獅司は稽古(けいこ)はやる。我々にできることはやせないように食べさせること」。夫婦で試行錯誤しながら獅司を支える。

 その獅司は優勝争いでも安青錦らとともに2敗でトップに並ぶ。雷親方は「(安青錦の出世を)刺激にしてほしいのだけれど……」とこぼす。ただ、獅司は8歳下の後輩について「全く意識していない」。温かい師匠夫妻に支えられながらマイペースを貫いている。【飯山太郎】

毎日新聞

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