里桜と莉里、スマイルジャパンの攻撃担う双子姉妹 ミラノ五輪

2026/02/06 14:00 

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 メンバー同士のコミュニケーションを大切にするアイスホッケー女子の日本代表「スマイルジャパン」。とりわけ強い絆で結ばれているのが双子のFW野呂里桜(りお)選手とFW莉里(りり)選手=いずれも21歳、ダイシン=だ。

 「2人そろって五輪に」と喜びをかみしめる背景には、2年前のある経験があった。

 ◇名前の由来は?

 北海道釧路市出身。春に生まれ、姉は桜の文字を取り入れて「里桜」。妹は母由里子さん(57)の名前にちなみ、ユリの英語名リリーから「莉里」と名付けられた。

 3歳上の兄の影響で幼稚園のときに初めてスケート靴を履いた。

 小学校ではアイスホッケーの同好会と地元クラブのジュニアチームに所属。体を動かすのが好きで、トランポリンや陸上を並行してやっていた時期もある。

 2020年にローザンヌ冬季ユースオリンピックに出場するなどして頭角を現し、23年には初めて世界選手権に臨んだ。

 ◇世界選手権、妹は代表落ち

 いつも肩を並べてきた2人だが、しばらく離れていた時期がある。

 24年の世界選手権で、代表選考を兼ねた合宿にそろって参加したものの、莉里選手はメンバーに入れなかった。

 「周囲と比べて劣っている部分は合宿中に感じていた。落ちたときはもう次のことを考えていた」と莉里選手。一方、里桜選手は「一生懸命頑張っている姿を近くで見ていたから本人よりも悲しかった」と振り返る。

 里桜選手がいない間、地元に残った莉里選手はウエートトレーニングに励んだ。

 そうした積み重ねが奏功し、ミラノ・コルティナ冬季五輪をかけた25年2月のポーランド戦ではそろって登場し、日本代表の4大会連続出場に貢献した。

 ◇クリスマスの五輪代表発表

 代表メンバー23人が発表されたのはクリスマスだった。初出場の9人とともに2人の名前が読み上げられた。

 里桜選手は「お互いに頑張った結果」とし、妹について「支え合い、自分の力を出すのに必要」と語る。

 莉里選手は「迷ったときや弱音を吐きたいときに里桜にしか言えないことが多い。そういう面でもメンタルを保てるいい関係性なのかな」と話し、お互いを欠かせない存在と考えている。

 由里子さんは「2人そろって代表になったらミラノへ。1人だけなら日本に残る」と決めていた。

 願いがかない、現地で応援する予定だ。

 ◇目標は4強進出

 チームの目標は6位だった前回大会を上回る4強進出。「課題は得点力の向上」(飯塚祐司監督)といい、そのために里桜選手は「自分の力を出し切り、チャンスを作りたい」、莉里選手は「相手のフィジカルに負けず、積極的にゴールに向かいたい」とそれぞれ意気込む。

 6日にフランスとの初戦に臨み、その後はドイツ、イタリアと対戦し、予選リーグの最終戦には強豪スウェーデンが待ち構える。

 息の合う2人が力を合わせ、大輪の花を咲かせられるか。【ミラノ椋田佳代】

毎日新聞

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