表彰式で刃こぼれの影響は? 日本男子ら公式練習 五輪フィギュア

2026/02/10 08:24 

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 ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのフィギュアスケート団体で上位3カ国の選手が8日の表彰台に上がった際に、アスファルトのような素材の影響でスケート靴のブレード(刃)が刃こぼれを起こした問題で、各選手は9日から対応を迫られた。

 ブレードの修復を終えた日本男子は同日、練習用リンクで調整した。10日にある男子ショートプログラム(SP)へ向けて氷の感触を確かめた。【ミラノ倉沢仁志】

 日本男子で団体SPを滑った鍵山優真選手(オリエンタルバイオ・中京大)は、影響を感じさせず軽やかに4回転トーループや4回転サルコウを着氷。SP曲をかけた練習ではミス無く通し、フィニッシュ後には報道陣へ向けて拳を握るなど絶好調だった。

 練習後は「ちょっと(トラブルは)予想外だったんですけど、すぐに(連盟サイドが)対応してくださった。エッジの感覚を確かめながら、いつも通りの練習ができたので、ストレスなく試合に挑めそう」と語った。

 団体フリーを滑り自己ベストを更新した佐藤駿選手(エームサービス・明大)は、4回転ルッツを複数回着氷したが、練習中には度々、足元を気にする仕草を見せた。

 「感覚はちょっと悪かったかなっていう感じ。いつもと(ブレードに)乗っている感覚がちょっと違う感覚だったので、それを直していければ」とやや違和感が残る様子で引き揚げた。

 海外勢では世界王者で団体金メダルに貢献したイリア・マリニン選手(米国)も調整。取材対応はなかったが、4回転ルッツや4回転フリップを着氷するなど、違和感ない滑りを見せた。

 また団体銅メダルとなったイタリアのダニエル・グラッスル選手は拠点が近かったため迅速に対応できたという。

 「その点はラッキーだった。むしろ研磨してからの方が感覚が良い」と問題なしを強調した。それでも「どうしてこうなってしまったのか。翌日に競技を控えた選手にとって、このような事態は明らかに良くない。皆が最高の状態で臨めるよう、そして問題が解決されるよう心から願っている」と神妙な面持ちで語った。

 式典後に、参加した各国の選手から異変を訴える声が続出。日本スケート連盟は9日朝からイタリア国内の工房を借りて修復作業を行った。

 研磨技術を持つ、佐藤選手に同行する日下匡力コーチが日本選手全員分の靴を研磨して修復作業に当たったという。

 既に日本オリンピック委員会(JOC)を通じて大会組織委員会へ抗議しており、国際スケート連盟(ISU)にも報告を済ませている。

毎日新聞

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