坂本逆転金メダルへ 中井は逃げ切りなるか ミラノ五輪女子フリー
ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのフィギュアスケート女子は19日にフリーが行われる。日本勢は17日のショートプログラム(SP)の結果を受けて、3選手全員が最終グループ入りした。日本女子初の複数メダルはもちろん、表彰台独占の可能性もある。
SPは日本女子で五輪4人目となるトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めた17歳の中井亜美選手(TOKIOインカラミ)が78・71点で首位に立った。
77・23点で追うのが2022~24年世界選手権3連覇のエース、坂本花織選手(シスメックス)。3位は25年世界選手権を制したアリサ・リュウ選手(米国)が76・59点でつけ、千葉百音選手(木下グループ)が74・00点で4位に続いた。9位の李海仁(イ・ヘイン)選手=韓国=までが70点台とハイレベルな争いとなった。
中井選手はフリーも3回転半ジャンプを投入する予定。2位の坂本選手は高い完成度を誇り、表現面やスケート技術などを評価する演技構成点で分がある。
互いにミスがなければ、中井選手の3回転半ジャンプの出来栄えが勝負の鍵を握りそうだ。フリーの自己ベストは中井選手が149・08点、坂本選手が155・77点となっている。日本勢同士での金メダル争いの可能性が高い。
海外勢では、ロシア出身で個人の中立選手(AIN)として出場のアデリア・ペトロシャン選手が2番滑走ながらSP5位の72・89点をマークした。SP前日の練習では女子にとって大技の4回転トーループを複数回着氷。基礎点は9・50点と3回転半ジャンプ(基礎点8・00点)より高く、高得点につながるジャンプなだけに、演技内容次第では一気にメダル圏内に入ってくる可能性もある。
リュウ選手と千葉選手は互いに完成度勝負の演技構成。大舞台のフリーで、いかにミスをしないかが表彰台の分かれ目となりそうだ。
リュウ選手はSPで基礎点が1・1倍になる演技後半に女子では珍しい3回転ルッツ―3回転ループの連続ジャンプを跳び、中井選手に次ぐ全体2位の技術点をマークした。大技はないが、高い出来栄えで得点を重ねる。
千葉選手は、SPの演技構成点で坂本選手に次ぐ点数をマークするなど、滑りの技術は折り紙付きだ。1月の4大陸選手権(3位)では多くのジャンプで回転不足の判定を受けており、修正できれば順位を押し上げることも十分可能な点差となっている。【ミラノ倉沢仁志】
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