白熱の試合に声援、悲鳴… 「経験を糧に」侍ジャパンにねぎらいの声
第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準々決勝、日本代表「侍ジャパン」とベネズエラの試合のパブリックビューイング(PV)が15日、全国各地であり、来場者たちは白熱したシーソーゲームに声援を送った。連覇の夢は途絶えたものの、「侍」ゆかりの自治体職員らは選手たちの奮闘をねぎらった。
長崎県大村市の「ボートレース大村」のイベントホールには、約200人が集まった。大村市出身の隅田知一郎投手(埼玉西武ライオンズ)が3点リードの五回に登板すると、来場者はスティックバルーンを手に立ち上がり、この日一番の盛り上がりをみせた。
会場設営などの準備を担当した市スポーツ振興課参事の上野秀徳さん(57)は、少年野球チームのコーチを長年務めており、隅田投手は教え子の一人。「運動神経は抜群だったが、小学生の頃は体が小さく、プロになるとは想像できなかった」と振り返る。
大会が始まる前にLINE(ライン)を送ると「頑張ります。ありがとうございます」と返信があったという。この日は、2点本塁打を打たれ降板したが、「まだ26歳。今日の経験を糧に、さらに上を目指してほしい」と話した。
1番・指名打者で出場した大谷翔平選手(ロサンゼルス・ドジャース)の地元・岩手県奥州市は、江刺総合支所でPVを開催。地元住民やスポーツ少年団の野球少年ら220人が声援を送った。
初回、ベネズエラに先制を許し、迎えた大谷選手の打席。同点に追いつく先頭打者本塁打に会場はスティックバルーンをたたいて大盛り上がり。共に見守った生涯学習スポーツ課の高橋孝幸係長(46)は「会場の皆さんが大喜びで、このままいってほしいと願いながら見ていた」と振り返る。
その後、逆転を許し、迎えた九回2死。大谷選手の打席では一球一球に歓声が上がり、反撃の一発を願ったが、遊飛に終わるとため息が漏れた。
高橋係長は「今回は残念な結果だったが、ドジャースでこれまでのシーズンに負けない活躍をしてほしい」と願った。
伊藤大海投手(北海道日本ハムファイターズ)の地元・北海道鹿部町では、鹿部中央公民館でPVを実施。50人ほどの町民が活躍を見守った。六回に伊藤投手が登板すると会場は「頑張れ」という声援に包まれた。町社会教育スポーツ課の担当者(29)も「夢や希望を与えてくれる町の宝」と見入った。
しかし連打を浴び、3点本塁打で逆転を許すと、悲鳴にも似た声が会場全体で漏れた。打線も追いつけないまま、試合終了を迎えた。
担当者は「短い大会で残念な結果だった。ただ、チームに戻って、日本一と2年連続の沢村賞をもぎとってほしい」と願う。町では、伊藤投手の登板日とされる福岡ソフトバンクホークスとの開幕戦(27日)もPVを予定している。【遠藤浩二、古瀬弘治】
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