さくらバレーに「ワクワク」 荒木絵里香さんが語る大会の魅力
私立高の強豪バレー部が一堂に会する「第31回全国私立高校男女バレーボール選手権大会」=愛称・さくらバレー=が3月24日、東京・町田市立総合体育館をメイン会場に開幕する。ロンドン五輪銅メダリストで、現在SVリーグ・クインシーズ刈谷のチームコーディネーターを務める荒木絵里香さん(41)は東京・成徳学園(現・下北沢成徳)のメンバーとしてさくらバレーで優勝し、優秀選手賞を獲得した経験を持つ。さくらバレーに輝かしい足跡を残した荒木さんに、高校生時代の思い出とともに今大会の注目選手などを聞いた。【橋本陵汰】
――さくらバレーは、新チームとなって初めての全国大会。出場校にとってどんな意味を持つ大会だと感じていますか。
◆チームを作り込んでいる時期に迎える大会です。出場校は、経験を積みたいと思っているでしょう。全国の私立の強豪校が集まり、たくさん試合もできるので、新チームになって、どこが強いのか、自分たちの今の力はどのくらいなのかを知ることができるのも貴重です。また、(今春入学の)新1年生もこの大会からプレーできます。新戦力の台頭もとても楽しみです。
――新1年生が出場できるのはこの大会の特徴です。選手やチームにとってどのような影響がありますか。
◆高校ではボールが大きくなり、ネットも高くなります。新1年生にとっては、早くから一つ上のカテゴリーを感じることができる大会です。チームに早くなじむこともできます。試合でしかつかめない経験ができますし、すごくいい場だなと感じます。
――荒木さんは第5回(2000年)から3大会連続で出場していますね。第6、7回大会は優勝。1年生と3年生の時には優秀選手賞も獲得しています。
◆優勝してすごく気持ちよく高校バレーを締めたっていう記憶があります。大会に出場するまでが結構長くて、(予選の)都私学などでたくさん試合をして、全国の場にたどり着ける。たくさん試合をしたことを覚えています。
――荒木さんが出場した当時は、12月開催で、愛称も「ウインターバレー」でした。
◆当時と今では春高バレー(全日本高校選手権)の時期も変更され、高校バレーの年間スケジュールは大きく変わっています。(さくらバレーは)フレッシュな新1年生も参加できるようになり、ワクワクするような大会になっているなと感じます。
――高校卒業後は、Vリーグ(現在のSVリーグ)や日本代表でも活躍しました。高校バレーで学んだことは何ですか。
◆(元下北沢成徳監督の)小川良樹先生という本当に素晴らしい指導者の下でバレーボールができました。何をしたら自分の目標や成果にたどり着けるのか――。そういったことを考える力を、高校時代に学ばせてもらいました。他にも、高校時代に出会った友人やライバルが、本当に一生の友達になっていくのだと感じています。「ママ友」としての交流もあります。今の高校生たちもきっとそんな仲間と一緒に頑張っているのだろうな、と思うと、余計にキラキラして見えますね。
――27日には準々決勝以降の男女計14試合が「毎日新聞デジタル」内の特設サイト(https://mainichi.jp/sakura-volley2026)で無料ライブ配信されます。荒木さんは今年も男女決勝の解説を担当しますが、注目校はどこでしょう。
◆女子は、出身校でもある下北沢成徳です。今年も背の高い選手が多く、上位に入ってくるのではないかと思っています。あとは金蘭会。昨年のさくらバレーや今年の春高バレーもそうでしたが、安定した強さがあると思います。男子の注目校は清風。春高バレーでは、みんなの心を打つような試合をしていたので今大会も注目しています。
――注目選手も教えてください。
◆女子は金蘭会の西村里音選手(2年)です。昨年、(新1年生として)試合に出て活躍していましたし、高さもある。いずれ日本代表になっていくような選手になるのではないかなと注目しています。あと、鹿児島城西の頼冨果穂選手(2年)に注目しています。アンダーカテゴリーの日本代表経験があり、ダイナミックでパワフルなプレーをするので活躍が楽しみです。男子は清風の西村海司選手(2年)。昨年は新1年生とは思えないような素晴らしいプレーをしていたので、1年たってどれだけレベルアップしているのか。選手として成長した姿を見るのが楽しみです。
――決勝の解説は今年で4回目です。意気込みを教えてください。
◆今年はどの高校が強いのだろうか、どんないい選手がいるのだろうかと、毎年楽しみにしている大会です。選手たちは(準々決勝、準決勝と)2回試合をした後で、決勝に臨みます。心も体も研ぎ澄まされた最後の熱い試合で、選手の頑張りを伝えられるよう、私もしっかり頑張っていきたいです。
――高校生に向けてメッセージをお願いします。
◆高校でのバレーボールは、かけがえのない仲間と出会う素晴らしい時間だと思います。今、この一瞬一瞬を楽しんでバレーボールをしてもらいたいです。
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