連続完投の智弁学園・杉本 初失点の後に見せた修正力 センバツ

2026/03/25 17:00 

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 ◇選抜高校野球大会2回戦(25日、甲子園)

 ◇○智弁学園2―1神村学園●

 エース左腕は失点こそしたものの、安定感は最後まで健在だった。

 「変化球で打たせて取れていたので、自信はありました」

 智弁学園の杉本真滉(まひろ)は、延長十回を143球、完投で締めた直後、晴れやかな表情で振り返った。

 20日の1回戦は花巻東(岩手)を129球で3安打完封した。しかし、「中4日」で迎えたこの日は一回の先頭打者に四球を与え、1死後に連打を浴びて1点を失った。

 すると、大会を通じて初失点した杉本が動揺しないよう、バックがもり立てる。

 遊撃手の八木颯人(はやと)は「『良い球が行っているよ』って常に声をかけ続けました。気持ちが落ちないように」と後ろから支えた。

 捕手の角谷(かくたに)哲人(てつひと)は「直球が真ん中付近に入ったのを打たれただけ。原因は分かっていた」とベンチで杉本とすぐさま修正に入った。

 中盤からは、冬場に習得したカーブを含め、変化球をより有効に織り交ぜて、神村学園打線に的を絞らせない。七、八回に1安打ずつ許したが、スコアボードにゼロを並べた。相手の好右腕・龍頭汰樹(りゅうとうたいき)と互いに一歩も譲らない、息詰まる投手戦を繰り広げた。

 タイブレークの延長十回は味方が1点を勝ち越した。その裏、犠打で1死二、三塁とした神村学園が打者に指示を送るためにタイムを取った。

 一打逆転のピンチで、相手がどう仕掛けてくるか分からない状況。だが、杉本は冷静だった。

 「自分もここで間(ま)がほしいなと思っていたので、実は嫌な時間ではなかったです」

 相手の1番打者を二ゴロとし、走者を塁にくぎ付けにすると、1回戦の横浜(神奈川)戦で先制打を放っていた田中翔大(しょうた)を左飛に打ち取った。勝利が決まるとマウンド付近で拳を握り、この日一番の大きな声を出して勝利をかみしめた。

 「次も投げられます。その準備はできているので」。エースは、既に次戦を見据えていた。【林大樹】

毎日新聞

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