とにかく負けず嫌い 家族が語る智弁学園・杉本の素顔 センバツ
最速149キロの快速球に鋭く曲がるスライダー。
第98回選抜高校野球大会で決勝に進んだ智弁学園(奈良)のエース左腕・杉本真滉(まひろ)投手(3年)。準決勝までの4試合すべてに登板し、計35回を投げて2失点(自責点1)と今大会の主役級の活躍を見せる。
どんな投手なのか。家族に話を聞くと口をそろえた。
「とにかく、負けず嫌いで……」
◇ゲームに徒競走でも
2学年上の兄悠浬(ゆうり)さん(19)の影響で野球を始めた。
父光永さん(47)は野球の経験がなく、「小学生の頃はなんとか……。中学になれば僕の出る幕はありませんでしたが……」。
光永さんはホームセンターで木材を購入し、お手製のトンボを製作。それを持って、自宅近くの公園で兄弟2人と練習するのが日課だった。
杉本投手は野球ではもちろんだったが、遊びのゲームや運動会の徒競走でも負けると涙を流した。
負けん気の強さは当時からあった。
光永さんは「そういうのが、今につながっているのかもしれないですね」と話す。
何事にも全力で取り組む。そのスタイルは投球と通じる点があり、悠浬さんは「昔からタフな弟でした」と振り返る。
兵庫県明石市出身。幼い頃の兄弟は、プロ野球・阪神の応援に甲子園へ駆けつけていた。
杉本投手は同じ左腕の能見篤史さんのファンだったという。
聖地での登板を夢見て、強豪・智弁学園の門をたたいた。
準決勝の中京大中京(愛知)戦でも1失点で完投した。悠浬さんはその雄姿を見届けると、「(決勝では)自分だけじゃなく、みんなで力を合わせて頑張ってほしい」と話し、優勝を願った。【村上正、吉川雄飛】
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