防衛省が長射程ミサイル初配備 自衛隊が反撃能力「保有」段階へ
防衛省は31日、有事の際の反撃能力(敵基地攻撃能力)にもなり得る長射程のスタンドオフミサイルを、陸上自衛隊の健軍駐屯地(熊本県)と富士駐屯地(静岡県)に配備した。国産スタンドオフミサイルとして初めての部隊配備で、自衛隊が敵の射程圏外からミサイル発射拠点などをたたく反撃能力を「保有」する段階に入った。
小泉進次郎防衛相は閣議後の記者会見で「スタンドオフミサイルは我が国を守り抜くという強固な意思と能力を示し、我が国への武力攻撃そのものの可能性を低下させる」と配備の意義を強調。相手国の状況を探知する衛星システムの構築などを挙げ、「しっかりと実効性を確保していく」と述べた。
健軍駐屯地に12式地対艦誘導弾を改良した「25式地対艦誘導弾」(射程約1000キロ)を、富士駐屯地には変則的な軌道を描くため迎撃が難しいとされる「25式高速滑空弾」(同数百キロ)をそれぞれ配備した。いずれも国産の地上発射型。
スタンドオフミサイルを巡っては、8種類を陸海空自に順次配備する計画が進められており、今回の初配備は当初の予定から1年前倒しで実施された。
防衛省は国産の開発・製造が進むまでの「つなぎ」として、米国製巡航ミサイル「トマホーク」(同1600キロ以上)も400発を取得し、海自イージス艦8隻に搭載していく。米国に派遣中のイージス艦「ちょうかい」が改修され、発射能力を獲得した。【松浦吉剛】
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