JR九州・今村投手、2年目の手応え フォーム改良し球速アップ
社会人野球のJR九州に所属する期待の若手が、大きな一歩を踏み出した。鹿児島・神村学園高から入社2年目の今村拓未投手(19)が、5月のJABA九州大会のリーグ戦で、快投を披露した。
8日の日本製鉄九州戦で先発を任された今村投手。序盤から四球で走者を出す場面が目立ったものの、そこからの粘りが見事だった。変化球を丁寧に投げ分け、内角も果敢に攻めて「0」を並べる。
最後は2点リードの九回、2死から安打と四球でピンチを広げたところで降板して完封、完投は逃したが、「今日は自分にとって大事な試合になったし、自信にもなった」。表情にはあどけなさが残るものの、言葉そのものは力強かった。
高校時代は2024年夏にエースとして甲子園で4強入りをするなど実績十分で入社した今村投手。しかし社会人1年目の昨季は「うまくいかないことだらけだった」という。
球速や球のキレが理想とはほど遠く、昨冬にフォームを改良した。コーチたちのアドバイスを受けて投球時に足をひねる動作をやめたところ球速がアップ。体重が増えて安定感もついた。「変えた成果が出たのは大きい」と手応えをつかんだ。
中野滋樹監督は「続投、交代、打たれる。今の彼にとって全てプラス」とした上で、「成長が見えていて頼もしい」と目を細めた。
マウンドで力投した今村投手は試合後、チームの荷物を率先してバスに積み込んでいた。中野監督は、「本来は先発しているのでやらなくていいが、若手という立場や献身的な面も忘れていない。この先もおごらず、謙虚に」と期待する。
間もなく都市対抗切符を懸けた九州2次予選も始まる。今村投手は「この投球を常に出せることが大事」と好感触を持ったまま準備を進める。【林大樹】
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