農林水産省は２日、５月１９～２５日に全国のスーパーで販売されたコメ５キロ当たりの平均価格（税込み）が４２６０円だったと発表した。前年同期比で２１３４円高かったが、前週比では２５円安かった。平均価格の下落は３週ぶり。市場で政府備蓄米が多く含まれる「ブレンド米」の比率が上昇したことが、価格下落に寄与したものとみられる。

　詳細をみると、銘柄米の平均販売価格は５キロ当たり４４５３円。「ブレンド米」の平均価格は５キロ当たり３９１８円だった。販売数量に占める、複数銘柄を混ぜたブレンド米などの比率は前週の３４％から３６％に、わずかだがアップした。

　農水省は今回から、備蓄米を含むブレンド米の都道府県ごとの店頭価格（５キロ当たり、税抜き）の発表を始めた。

　調査対象の店舗は県庁所在地やその周辺にある一般的なスーパーやドラッグストアなどの量販店。都道府県ごとに最低価格と中央値、最高価格を調査した。

　５月２９日時点の最低価格と最高価格を単純に比較すると、最低価格は北海道の２９８０円、最高価格は和歌山県の４４８０円で、その差は１５００円だった。【中津川甫、渡辺暢】