キリン「氷結mottainai」第3弾は尾花沢すいか 果物の廃棄削減

2025/06/05 21:24 

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 キリンビールは5日、規格外で廃棄される果物をチューハイの原料に活用する「氷結mottainaiプロジェクト」の第3弾として、山形特産の尾花沢すいかを使った商品を発売すると発表した。17日から全国のスーパーやコンビニエンスストアなどで期間限定販売される。

 同社は「氷結」に原料を提供する果実農家が規格外果物を大量に廃棄せざるを得ない課題を抱えていたことから、その解決に寄与したいとプロジェクトを立ち上げた。

 昨年5月発売の第1弾「氷結mottainai浜なし」は「おいしさ」と「社会性のあるコンセプト」が若年層の間でも話題となり、過去3年で発売した氷結の限定商品約20種の中で出荷実績1位となった。高知県産のぽんかんを使った第2弾は、発売当初は浜なしを上回るペースで売れ、販売実績は肩を並べた。

 同社は当初、このプロジェクトによって、2027年時点で年150トン分の果物の廃棄削減を目指していたが、今年4月に通販サイト「食べチョク」を運営するビビッドガーデン、食品宅配大手「オイシックス・ラ・大地」の2社との連携が実現したのに伴い、目標を100トン上乗せしている。

 1本当たり1円を生産者側に寄付するほか、売り上げの一部を毎日新聞MOTTAINAIキャンペーン事務局を通じて、ケニアの植林活動「グリーンベルト運動」に贈る取り組みも行っている。【高木諭】

毎日新聞

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