スーパーのコメ平均価格、5キロ3672円 3000円台は3週連続

2025/07/07 17:32 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 農林水産省は7日、6月23~29日に全国のスーパー約1000店で販売されたコメ5キロ当たりの平均価格(税込み)が3672円だったと発表した。前週より129円安く、集計の公表を開始した2022年3月以降で初めて6週連続の値下がりとなった。割安な政府備蓄米の流通量が増えた結果とみられる。3000円台は3週連続で、どこまで値下がりが継続するかが注目される。

 種類別の平均価格(5キロ)をみると、銘柄米は4290円で、前週より51円安かった。一方、備蓄米を含む複数銘柄を混ぜた「ブレンド米」などは3213円で、前週から133円下がった。5月31日から店頭に並び出した随意契約の備蓄米が大量に市場に出回り、銘柄米の価格にも影響を与えている。

 販売数量に占めるブレンド米などの比率は前週の54%から57%にアップした。

 一方、農水省が別にまとめた、随意契約による備蓄米販売店舗における5キロ当たりのコメの平均価格は、前週比で151円安い2926円。随意契約の備蓄米のみは前週比で23円安い2054円だった。

 また都道府県別の随意契約による備蓄米の販売数量は、6月29日までの累計で、大阪府が2862トンで最も多く、最少は秋田県の16トンだった。

 農水省はブレンド米について、全国でサンプル調査した都道府県別の5キロ当たりの店頭価格も公表した。2日現在で、随意契約の備蓄米は含まないもので、税抜きの最低価格は青森県と長野県の2780円、最高価格は滋賀県の4980円だった。【渡辺暢、中津川甫】

毎日新聞

経済

経済一覧>