農林水産省は１２日、全国のスーパー約１０００店で７月２８日～８月３日に販売されたコメ５キロ当たりの平均価格（税込み）が３５４２円だったと発表した。前週より８３円安く、２週ぶりの値下がりとなった。３０００円台は８週連続。

　早場米の新米が出回る端境期に入り、政府備蓄米を含む複数銘柄を混ぜた「ブレンド米」などの値下がりに加え、２０２４年産の銘柄米の価格も下がったことが平均価格を押し下げた要因とみられる。

　種類別の平均価格（５キロ）をみると、銘柄米は４２０２円で、前週より４５円下がった。ブレンド米などは２９９９円で、前週から１３４円下がった。販売数量に占めるブレンド米などの比率は５５％で前週より１ポイント減り、２週連続で下がった。

　一方、農水省が別にまとめた、随意契約による備蓄米販売店舗における５キロ当たりのコメの平均価格は、前週より４２円安い２９５８円。随意契約の備蓄米のみは前週比で１６円安い２０４３円だった。

　また随意契約での備蓄米の販売数量は、３日までの累計で９万５３１０トン。都道府県別では東京都が８４２２トンで最も多く、最少は秋田県の９８トンだった。【中津川甫、渡辺暢】