NY市場で円相場が一時152円台に 約8カ月ぶりの円安水準

2025/10/08 07:22 

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 7日のニューヨーク外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=152円台となった。今年2月以来、約8カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けた。自民党総裁に積極財政を掲げる高市早苗氏が就いたことで、財政悪化への警戒感が高まり、円が売られる状況が続いている。

 高市氏の金融政策に対する姿勢が円売りを促している面もある。高市氏はかねて金融引き締めに慎重な立場で、4日の記者会見では「金融政策にしても責任を持たなければいけないのは政府だ」と述べた。

 市場では日銀による早期の追加利上げのハードルが高まったとの見方が拡大。日米の金利差が従来の想定より開いたままだと意識され、円を売ってドルを買う動きが起きている。【ワシントン浅川大樹】

毎日新聞

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