日経平均株価、初の5万2000円台 取引時間中の最高値更新

2025/10/31 09:56 

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 31日午前の東京株式市場で日経平均株価(225種)は続伸し、2日連続で最高値を更新した前日終値からの上げ幅は一時1000円超となり、取引時間中として初めて5万2000円台を付けた。政策金利の維持を決めた日銀の金融政策決定会合を受けて外国為替市場が円安・ドル高に振れ、輸出関連株を中心に買い注文が目立った。

 午前10時現在は前日終値比862円11銭高の5万2187円72銭。

 日銀は30日の金融政策決定会合で、政策金利を現行の0・5%程度に据え置くと決めた。これを受け市場では日米の金利差が意識され、外国為替相場は円安・ドル高で推移。輸出関連株を中心に業績改善が見込まれ、31日は取引開始直後から日経平均が続伸した。

 また、30日に米国のアップルとアマゾン・コムが発表した好調な決算が国内関連株にも波及している。日本企業の堅調な中間決算も追い風になっている。

 市場関係者は「昨日の植田和男・日銀総裁の記者会見の発言内容が年内の利上げに慎重だと受け止められ、日米の金利差が縮まらず円安圧力が強まっている」と指摘する。【山口智】

毎日新聞

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