フィギュアスケートのグランプリ（ＧＰ）シリーズ第３戦スケートカナダの公式練習が３０日、サスカトゥーンの会場であり、日本勢が氷の感触を確かめた。

　女子で昨季世界選手権銅メダルの千葉百音選手（木下グループ）はフリー曲をかけた練習を含めて、ほぼミスはなく危なげない調整。ＧＰ初優勝へ向け「納得いく演技ができるように、自分に集中して頑張っていきたい」と静かに闘志を燃やした。

　第１戦フランス大会で今季世界最高得点をマークして初出場優勝した１７歳の中井亜美選手（ＴＯＫＩＯインカラミ）は終盤にトリプルアクセル（３回転半ジャンプ）を着氷。「今まで練習してきたことに自信を持ちたい」とファイナル進出が懸かる２戦目へ意気込みを語った。

　男子の友野一希選手（第一住建グループ）は４回転サルコウ、４回転―３回転の連続トーループをクリーンに着氷するなど好調を維持。「技術的な部分の問題はない。これで失敗したらしゃあないかなと思うぐらいの準備はちゃんとできている」と仕上がりに自信をのぞかせた。

　ショートプログラム（ＳＰ）は女子が３１日、男子が１１月１日。フリーは女子が１日、男子は２日（いずれも現地時間）に開催される。【サスカトゥーン倉沢仁志】