青森のホタテガイ養殖「壊滅的」 新貝の9割へい死 海水温上昇で
青森県のホタテガイ養殖が史上最大のピンチに直面している。県は22日、主要産地である陸奥湾で2024年産の新貝の約9割、今年生まれた稚貝の約8割が死んだと発表した。夏場の猛暑による海水温の上昇が原因とみられ、現行調査を始めた1985年以来、最悪となった。
ホタテは高水温に弱く、23度以上になると生育不良になり、26度を超えるとへい死の危険性が高まるとされる。
このため、県は海水温の低い場所に養殖施設を沈めたり、収容する貝の枚数を少なくしたりするなどの対策を漁業者に呼びかけてきた。
ところが、今夏の陸奥湾の日平均水温は23度以上が中層(水深10メートル)で3カ月、下層(水深15メートル)でも2カ月半続く地点があり、これまでにないほどの高水温にさらされたという。
調査は11月に陸奥湾全域の10漁協を対象に実施した。その結果、へい死率は新貝が93・3%(平年値16%)、稚貝が同80・4%(同13・4%)だった。
生き残っている稚貝は3億193万枚で過去10年平均の約5分の1。親貝は677万枚(前年比90・8%減)で、稚貝を安定的に確保できるとされる目安(1億4000万枚)を大きく下回った。
むつ湾漁業振興会の沢田繁悦会長は「どうやって、漁業者を食べさせていけばいいか」と頭を抱えた。
宮下宗一郎知事は記者団に「ほぼ壊滅的状態で、史上最大の危機」との見方を示した。その上で、「今後高水温になっていくことを前提とする生産が必要。さらには、本当にホタテガイをこのまま陸奥湾で(生産)できるのか、そのものを検討しなければならないタイミングだ」と述べ、年明けにもホタテガイの養殖のあり方検討会を開き、代替魚種も含めて検討していく方針を明らかにした。【足立旬子】
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