福岡・行橋「みやこホテル」3月末で一時閉館 7月にも再オープンへ

2026/02/03 16:17 

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 福岡県行橋市で創業140年の歴史を持つ「みやこホテル」(同市宮市町)が、今年3月末で閉館することが判明した。現在、ホテルを所有する市内の不動産業「増田」は、ホテルの経営権を市内の企業に譲渡。大幅改修した上で今年7月にもリニューアルオープンする。地元で愛されてきた老舗ホテルは、新オーナーの下で新たな歴史を刻む。

 ホテルの経営権を取得するのは、同じく市内の機械器具設置工事業「晃洋技研」。近く敷地(約3500平方メートル)と建物(5階建て、延べ床面積5200平方メートル)の売買契約を締結する。「みやこホテル」の名称と従業員は、そのまま引き継がれるという。

 みやこホテルは1886(明治19)年、「宿屋 京都(みやこ)館」として創業した。1980年に客室12室や250人収容の結婚披露宴会場などを備える宿泊施設に全面改築し、屋号を「京都ホテル」とした。

 しかし、2000年ごろから婚礼利用が激減して経営が悪化し19年、裁判所に民事再生手続きを申請。20年に増田がスポンサーとなって債務を返済し、株式会社「京都館」を運営会社として営業を継続してきた。

 増田の林剣司郎社長(58)は「一時はマンション業者などへの売却も考えたが、長年、親しまれたホテルと従業員が残る最もいい形で引き継いでもらえた」と歓迎。

 晃洋技研の下門達也社長(45)は「行橋の街に必要な施設をなんとか残したいと考え引き受けた。このホテルを大切にしてきた地域の皆さんの思いに応え、人々が気軽に集える場所として生き返らせることで地域に貢献したい」と話した。【松本昌樹】

毎日新聞

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