合意なければ「悪いことが起きる」トランプ氏、イラン協議に向け圧力
イランのペゼシュキアン大統領は3日、アラグチ外相に対し、米国との間で核開発を巡る「公正かつ公平な交渉」を進めるよう指示したと明らかにした。ロイター通信によると、交渉は6日にトルコ・イスタンブールで再開する見通し。
米国はイラン攻撃を示唆しており、情勢は緊迫している。交渉が再開すれば、当面は緊張緩和に向かう可能性があるが、両国の立場の隔たりは大きく、交渉は難航するとみられる。
トランプ米大統領は2日、記者団に対して「我々はイランとの協議を進めている。何らかの結果が得られれば素晴らしいが、もしそうならなければ、恐らく悪いことが起きるだろう」と述べ、イランに圧力をかけた。
報道によると、協議には米国のウィットコフ中東担当特使とイランのアラグチ氏が出席する。仲介役を担うカタールやサウジアラビア、アラブ首長国連邦、エジプトなどの中東諸国も参加するという。
米ニュースサイト「アクシオス」によると、ウィットコフ氏は6日の会談に先立ち、3日にイランと敵対するイスラエルのネタニヤフ首相と会談する。ネタニヤフ氏が要請したといい、米国に対してイスラエル側の要求を伝えるとみられる。
イランと米国は昨年4~5月、5回にわたり核開発を巡る交渉を行っていた。だが、6月にイスラエルがイランを先制攻撃し、大規模な交戦に発展したため、6回目の交渉は実施されなかった。その後、協議は停止している。
こうした中、イランの核・ミサイル開発を問題視するトランプ政権は今年に入り、イラン近海に空母打撃群を派遣するなど、軍事的圧力を高めてきた。
米メディアによると、米国はウラン濃縮活動の放棄に加え、ミサイル開発の制限なども要求しているとされる。ただ、イランにとってミサイル開発は抑止力の要であり、簡単には譲歩できないとみられる。【カイロ金子淳、ワシントン松井聡】
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