米、イランとの交渉に前向きか トルコなど3カ国が仲介 米報道

2026/02/02 09:39 

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 イランの核開発などを巡り米国とイランの軍事的緊張が続く中、米ニュースサイト「アクシオス」は1日、米政府関係者らの話として、複数の仲介国が今週後半にもトルコの首都アンカラで米国のウィットコフ中東担当特使とイラン政府高官との会談実現を目指して取り組みを進めていると報じた。トランプ米政権はイラン側に対し、交渉に応じる用意があると伝えているという。

 米軍はイラン周辺海域に空母打撃群を展開するなど軍事的圧力を強めているが、交渉が再開すれば、緊張が緩和に向かう可能性がある。

 アクシオスによると、仲介しているのはトルコ、エジプト、カタールの3カ国。トランプ大統領はイラン攻撃の決断は下しておらず、外交的解決の余地を残しているという。

 一方、イランのアラグチ外相も1日、米CNNのインタビューで「米国の交渉チームがトランプ氏の発言に従うなら、交渉の可能性がある」と期待を示した。アラグチ氏は「交渉相手として米国に対する信頼を失っているが、地域の友好国が仲介し、信頼醸成を目指している」とも指摘した。

 また、ロイター通信によると、イラン革命防衛隊の海軍は1、2日の両日、ホルムズ海峡で実弾を用いた軍事演習を行うとみられていたが、イラン政府関係者は軍事演習の計画を否定した。米中央軍は1月30日の声明で、この軍事演習についてイランに対し「航行の自由に対する不要なリスク」を避けるよう要請していた。交渉再開の見込みが高まる中、イラン側がとりやめた可能性もある。

 ただ、イランでは最高指導者ハメネイ師が国防や外交の最終決定権を握っており、軍事的圧力の下で交渉を容認するかは見通せない。

 イランメディアによると、ハメネイ師は1日、米国の軍備増強について「イランはこうした脅しにおびえることはない。我々はどの国も攻撃したいとは思わないが、攻撃してくる者には強力な打撃を与えるだろう」と語り、米国をけん制した。【カイロ金子淳】

毎日新聞

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