必要なのは誠実さと仲間支える力 河合楽器が「裏方採用」導入

2026/02/20 08:15 

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 表舞台には立たないが、あなたがいたからこそ成功した――。そんな「裏方」に徹してきた人材を楽器メーカー「河合楽器製作所」(本社・浜松市中央区)が2027年4月入社から新卒者と別枠で採用する。仕事を「個人が競い合う場」ではなく、チームで大きな山を登る「冒険」と捉え直した変革という。裏方体験を示す自作の動画を提出するエントリー方式もユニークだ。

 文字通り「裏方採用」という新たな採用枠だ。チームで大きな目標に向かって取り組む姿勢が重視される中、自身の役割への誠実さや仲間を支える力、他者の意見を受け入れる柔軟性が求められているとの考え方から導入したという。マネジャー、皿洗いのアルバイト、ステージ活動での道具係など、音楽経験は問わない。

 応募は、1分程度にまとめた「裏方経験」を示す自作の動画1本と書類を提出する。新卒採用では、書類選考後に、人事面接、部門面接、役員面接と、本社面接が3回あるが、裏方採用は動画・書類をパスすれば、役員面接1回のみ。応募の締め切りは3月5日。詳細は同社ホームページで。

 同社は「ピアニストや音楽教育の現場を支える企業として、『目立つ成果』だけでなく、成果を生み出すための準備や積み重ねを大切にしてきた。新たな採用制度の導入で、より長期的に価値を提供できる組織へ進化していくと考えている」と話している。【照山哲史】

毎日新聞

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