「死ぬ気で損失埋めてくれるのか?」 ニデック永守氏、叱責が常態化

2026/03/03 18:59 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ニデックは3日、不適切な会計処理について、第三者委員会による調査報告書を公表した。報告書では、不適切な会計処理は創業者の永守重信氏による業績に対する強いプレッシャーによって引き起こされたと分析。永守氏は利益など目標に達していないグループや本社の幹部らを叱責するメールやチャットを日常的に送っていたことが明らかになった。

 国内グループ会社の社長には「労務費を含む固定費の高さが利益が出ない主因になっているのに、私の指示通り動かずにいることが業績悪化につながっていることがまるで分かっていない。このままでは退任が迫ってくるだろう」と指摘。

 ニデック本社のCFO(最高財務責任者)には「君は何度原点にもどれば指導を受けた経営のやり方を実践できると思っているのか? もはや君は約束を守れないし、守る気概や執念もないことは誰もが認めているので信じられない。早く交代者をリサーチして約束を守れるCFOにかえたいしかえなければニデックの将来は暗いと言わねばなるまい。大きなチャンスをもらっておきながら、そのチャンスをつかめず問題ばかり発生させている現在の君の醜態は君の怠慢たる人間性が主因だと思うがな! 恥を知るべきだ!」とするメールを送っていた。

 また、元社長の関潤氏や岸田光哉社長も含む事業部門を統括する経営幹部にもメールなどを送り、強い業績プレッシャーをかけていた。「私は君が入社以来、何度となく厳しい指導をしてきたが、君ほど指導しがいのない人物は日本電産(現ニデック)創業以来初めてである。君が入社してからの2年半で、君が会社に与えた損失または得るべき利益の機会損失も含めて、本日現在800億円を超える金額になっている。まさに『君は日本電産を潰すために来たのか?』という問いになる。私の元から損害だけ残して敵前逃亡していくのか、それとも死ぬ気で働いて損失を埋めてくれるのか? その選択を早くして、私を悪夢から逃れさせてほしいと思う」としていた。【新宮達】

毎日新聞

経済

経済一覧>