プラスチック汚染根絶へ 条約交渉委コルダノ新議長、早期再開に意欲

2026/03/03 20:18 

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 プラスチック汚染根絶に向けた国際条約の策定を目指す政府間交渉委員会の新議長に就任したフリオ・コルダノ氏(チリ)が3日、毎日新聞などの取材に応じた。交渉委は2024年、25年と続けて条約案の合意に失敗。コルダノ氏は「何年も引き延ばすつもりはなく、数カ月単位で話を進めている」と交渉の早期再開に意欲を示し、それに向けたロードマップを近く公表すると明かした。

 交渉再開に向け、東京都内で1~3日にあった非公式会合に出席するため来日した。政府関係者によると、会合には日本や欧州連合(EU)、サウジアラビア、米国、中国、インドなど約20の国・地域が参加したという。

 会合終了後に取材に応じたコルダノ氏は「(25年8月の前回会合以降)最終合意に必要な要素は明確になってきた」と進展を強調。一方で「プラスチック汚染は緊急の問題だが、議論を拙速に進めてはならない」と慎重な姿勢も見せた。

 さらに「条約は非常に包括的で、全ての人の期待に応えられる必要がある」として、全ての国が参加できる議論の場などを設け、各国と意見交換を継続していく意向を示した。

 国連環境総会は22年、24年末までの条約策定を決議したが、プラスチックの生産・使用規制などを巡り、交渉は難航している。前回会合まで議長を務めたルイス・バジャス氏(エクアドル)の辞任に伴い、2月にコルダノ氏が新議長に就任した。【高橋由衣】

毎日新聞

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