東証反発、上げ幅一時1900円超 中東混乱の早期収束期待で

2026/03/10 17:48 

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 10日の東京株式市場で日経平均株価(225種)は大幅反発し、前日終値比1519円67銭高の5万4248円39銭で取引を終えた。トランプ米大統領が対イラン軍事作戦の早期終了に言及したことや、主要7カ国(G7)が石油備蓄放出を含めて協調する方針を表明したことをきっかけに、市場心理が改善した。

 前日の米国市場ではトランプ氏の発言を受け、軍事衝突の早期収束期待から、ダウ工業株30種平均など主要株価指数がそろって反発。原油の供給混乱への警戒感もやや後退し、ニューヨーク原油先物相場の指標となる米国産標準油種(WTI)も一時1バレル=81ドル台まで下落した。

 これを受け10日の東京株式市場では前日に大きく下げた半導体関連株を中心に幅広い銘柄が買われ、上げ幅は一時1900円を超えた。前日に過去3番目の下げ幅となる2892円安を記録した反動もあり、ほぼ全面高の展開となった。

 ただトランプ氏は、イランが新たな最高指導者として死亡したハメネイ師の次男モジタバ・ハメネイ師を選んだことを批判している。市場では事態収束に慎重な見方も根強く、取引終了にかけて上げ幅を縮めた。

 一方、10日の東京外国為替市場では原油価格の下落を受けて「有事のドル買い」に巻き戻しが生じ、円相場は対ドルで上昇。一時1ドル=157円台半ばまで円高・ドル安が進んだ。午後5時現在は前日比1円14銭円高・ドル安の1ドル=157円31~33銭。【秋丸生帆】

毎日新聞

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