夏の定番「塩分チャージ」通年販売に 暑さ長期化見込み販路拡大
カバヤ食品は、暑さ対策向けタブレット「塩分チャージタブレッツ」を、2026年度から通年販売すると発表した。これまで3~9月ごろの販売だったが、年間を通じて需要が見込めると判断。25年度の販売金額は60億円以上となる見込みだが、26年度は約80億円を計画し、数年後に100億円を目指すという。
塩分チャージは09年発売。塩分やカリウムを手軽に補給できるラムネタイプのタブレットで、15年度からの直近10年間で売り上げは5倍以上に拡大している。
近年は暑い時期が長期化し、サウナやピラティスなど発汗を伴う活動も多様化。帝国データバンクによると、24年度のフィットネス市場は7100億円前後と過去最高になった模様だ。
春先からの発汗対策も求められるが、塩分補給を意識している人は限られる。カバヤ食品が15~79歳の男女2100人に調査したところ、24年以前と比べて4~6月の発汗量が「増えた」との回答が62%だったのに対し、実際に「塩分補給をしている」との回答は29%。塩分補給をしない理由は「食事で十分取れている」が38%で最も多かった。
実際、厚生労働省が示す1日の食塩摂取の目標量は男性7・5グラム未満、女性6・5グラム未満だが、摂取量は男女合わせて平均9・8グラム。たしかに平常時なら塩分は足りている計算だ。
しかし、多く発汗すれば話は別だ。1リットルの汗をかいた場合、1日の摂取量の約4割に当たる3~4グラムの塩分が失われる。さらに朝食を抜くなどして何も食べないまま汗をかけば、塩分不足から足のつりやめまいなども生じやすくなる。
一般社団法人「臨床教育開発推進機構」の理事を務める三宅康史医師は「屋外の仕事やスポーツでは、暑くなり始める4~6月にも多量に汗をかく場面がある。水分とともに塩分も早め早めにとってほしい」と呼びかける。
カバヤ食品は、通年販売の開始に伴って取扱店を拡大。従来のコンビニエンスストアやスーパーに加えて、スポーツ専門店や調剤薬局、事業者の利用が多いホームセンターにも広げる。25年6月施行の改正労働安全衛生規則で企業の熱中症対策が義務化され、働く人の需要が高まるとみて、通常の約8倍の大容量タイプ「塩分チャージタブレッツBIG」の生産計画数も約1・6倍に増やすという。
ブランドマーケティング本部の新田夏穂・清涼菓子課長は「発汗対策が社会全体の課題となっている今、塩分チャージの需要も増える。年間を通した発汗時の必需品として、さらなる成長を目指す」と話した。【鴨田玲奈】
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