「あまおう」餌にサクラマス養殖 西鉄が共同開発、試験販売へ
西日本鉄道はグループが生産する福岡県産のイチゴ「あまおう」の規格外品を餌にまぶして育てた独自ブランド魚「あまおう桜鱒(さくらます)」を、宮崎大発の新興企業「Smolt」と共同で開発した。
サクラマスはサケの一種。あまおう桜鱒はハーブのような爽やかな香りが通常の約20倍に強まり、魚の生臭さが約半分に減らせる。
西鉄は九州のブランド魚として6月から試験販売を始め、福岡県内のホテルや飲食店で販路拡大を目指す。将来は首都圏への進出や、タイやベトナム、台湾への輸出も視野に入れる。
傷が付いたり、熟しすぎたりして出荷できないあまおうを西鉄が提供。Smoltがペースト状にした後、イワシの粉や大豆などを基にした餌にまぶして与える。
宮崎県の淡水養殖場でふ化させ、山口県の海水養殖場で約4カ月育てて宮崎県の淡水に戻し、あまおうを加えた餌を一定期間、毎日2回ずつ与えてから出荷する。
日本固有種であるサクラマスを国内で完全養殖するため、文字通りの純国産。外洋の小魚を食べずに育つため、寄生虫が入らず、凍結や加熱をしなくても安全に食べられる。
西鉄は今回、計300匹を販売。一部は6~7月、福岡・天神で運営するワン・フクオカ・ホテルのレストランで「あまおう桜鱒のマリネ」(2300円)として提供する。
西鉄の菅光輝・新領域事業開発部長は「単なるイチゴサーモンではなく、あまおうの高級感を持たせた」と話す。
Smoltの上野賢CEO(最高経営責任者)は「魚の臭みを消すだけでなく、爽やかな香りを強められた点に特長がある。ビタミンCが豊富なイチゴを使って脂質の酸化を抑えることを狙った」という。
西鉄は今後、他の魚や果実の組み合わせも検討する。【宇都宮裕一】
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