北九州・筑豊地区の倒産、過去20年で最多 EV社が負債押し上げ
民間信用調査会社の東京商工リサーチ、帝国データバンク、東京経済の3社は6日、1~6月の北九州・筑豊地区の企業倒産件数を発表した。倒産件数は集計方法によって3社で異なるものの、いずれも高水準となった。
◇負債、5年連続で前年同期上回る
東京商工リサーチ北九州支店によると、物価高と人件費高騰を背景に件数は84件で前年比35・4%増となった。2008年上半期の81件を上回り、過去20年で最多となった。
負債総額は157億3100万円で、5年連続で前年同期を上回った。1億円未満の小口倒産が58件で、構成比では69%を占めたが、大阪・関西万博向けに納車し、トラブルが相次いだEVバスの開発・販売元「EVモーターズ・ジャパン」(若松区)の大型倒産(56億8500万円)をはじめ、中規模企業の倒産が多発し総額を押し上げた。
産業別では、「サービス業他」が35件(前年同期24件)と最多で、次いで建設業15件(同13件)、卸売業12件(同7件)と続き、原因別では「販売不振」が57件(同36件)と最多を占めた。
今後の見通しについて担当者は「件数は2年ぶりに前年同期を上回った」と指摘。「金融機関の貸出金利が上昇しており、企業は価格転嫁を進めて金利負担を吸収している。物価高も止まらず、価格交渉力に劣る企業は収益の圧迫が始まっている。倒産は増減を繰り返しながら増勢をたどる可能性が高い」と分析している。【橋本勝利】
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