バレー強豪のロシア、国際舞台に復帰 ロス五輪へ変わる勢力図
ウクライナ侵攻を理由に2022年以降、国際大会に参加できなかったバレーボールのロシア代表が国際舞台に復帰することが決まった。国際バレーボール連盟(FIVB)が8日に発表した。男女ともにオリンピックで多くのメダルを獲得してきた強豪国で、28年ロサンゼルス五輪へ向け、世界の勢力図に影響を与えそうだ。
◇男子は21年東京五輪も銀
国際オリンピック委員会(IOC)が7日、ロシアに対する国際大会の参加制限を撤廃したことを受けての措置。最終的な判断は、国際競技団体(IF)に委ねられていたが、FIVBはすぐにロシアの復帰を決断した。
復帰後、最初の公式戦は決まっていない。
特に男子は、ソ連時代を含め、五輪で4度の金メダルを獲得してきた。組織的なドーピング問題の影響で、ロシア・オリンピック委員会(ROC)として出場した21年の東京五輪も銀メダルだった。
世界ランキングにも復帰し、男子は1位ポーランド、2位イタリアに次いで、いきなり3位となった。1戦ごとの勝敗でポイントが変動するシステムで、国際大会に出場していた21年9月時点のポイントを引き継ぐためだ。
12年ロンドン五輪の金メダルに貢献し、SVリーグのサントリーでも活躍したムセルスキー選手は今季限りで現役を引退したが、人材豊富だ。サントリー所属で東京五輪銀メダルメンバーのクリュカ選手は、身長207センチで攻守ともに高い能力を持っている。
◇最短、27年ワールドカップで出場切符
現在の世界ランキングと選手の能力を考えれば、28年ロス五輪の出場権を獲得する可能性は高い。
ロス五輪の出場枠は12。まず、今年の各大陸の選手権でトップになると出場権を得られるが、欧州選手権の出場チームは既に決まっているため、ロシアは出られない。
最短では、27年のワールドカップ(世界選手権から名称変更)で上位3チームに入れば、出場切符を得られる。そこで逃しても、28年6月のネーションズリーグ1次リーグ終了時点の世界ランキングで上位ならば、ロス五輪に出場可能だ。
大陸の異なる日本は今年のアジア選手権で優勝すれば、ロシアの影響を受けず、五輪切符を獲得できる。
ただ、ロス五輪本番ではメダルを争うライバルとなる可能性が高い。【森野俊】
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