サウジからの原油、輸送日数2倍に スエズ運河経由で遠回り

2026/08/25 16:43 

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 経済産業省は25日、サウジアラビアから国内に運ぶ原油の輸送ルートについて、輸送日数がこれまでの2倍となり、到着が1カ月程度遅れることを明らかにした。8月上旬からスエズ運河を抜けて南アフリカの喜望峰を回る経路で運んでいるためという。この影響による9月の原油の不足分は、国内の備蓄放出で対応する。調達量は、前年実績と同程度を確保できる見通しだ。

 中東情勢の緊迫化によりホルムズ海峡が封鎖されてから、サウジ産の原油は紅海のバベルマンデブ海峡を経由して輸送していた。

 だが、親イラン武装組織フーシ派の攻撃を受け、この海峡の通航量は激減した。8月上旬からは、このルートに代わりスエズ運河を経由して輸送されている。

 経産省によると、スエズ運河は水深が浅いため、原油を満載した大型タンカーは座礁する恐れがある。それを防ぐため、積載量をいったん半分程度にする。積み下ろした分はエジプトを通過するパイプラインなどで送ってから、再度タンカーで運んでいるという。

 バベルマンデブ海峡経由の場合は日本まで21~23日で到着するが、スエズ運河経由では約55日かかる。到着が遅れるため、9月は中東産の石油が当初予定よりも少なくなる。

 これを受け、政府は不足分を国内で備蓄している原油の放出で対応することとした。スエズ運河経由の船が順次到着する10月以降は、放出をやめる方針だ。

 赤沢亮正経産相は25日の閣議後の記者会見で「ルート切り替えで到着までに時間はかかるが、調達には問題がなく、日本全体として必要となる量の確保はできている」と説明した。【山口智】

毎日新聞

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