世界で大ヒットした『女神降臨』、原作者が感じた外見への葛藤「韓国でも若い子は悩みが多い」

LINEマンガ『女神降臨』原作者yaongyi先生にインタビュー

【写真】「まさに女神降臨…!」サプライズ登場した原作者・yaongyi
■本当の美しさとは「自分を大切にすること」、『女神降臨』に込められたメッセージ
原作『女神降臨』は、外見にコンプレックスを持ち、いじめられたくない一心でメイクという武器を身に付け、地味でさえない素顔から一変、皆がクギづけとなる「女神」への変身を成し遂げた谷川麗奈が主人公の物語。フルカラー&縦型スクロールというwebtoonの特性を生かした美麗なキャラクター描写や、思わず感情移入してしまう主人公の喜怒哀楽溢れる顔芸など、「美」と「エンタメ」が共鳴する傑作マンガとして日本中のZ世代の心を掴んだ。
――日本でも実写映画化されるなど、「女神降臨」は大きな人気を博していますが、反響は伝わってきていますか?
【yaongyi】 個人的にはSNSなどのコミュニティーを通して「とても映画が楽しみです!」といった声をいただいているので、多くの方が興味を持ってくださっているのかなという実感はあります。舞台挨拶で日本のファンの方とお会いするので、すごくドキドキしています(笑)。
――作中では、見た目が整っているキャラクターほど、人知れず悩みを抱えていると感じさせるシーンもありましたが、美しい外見が故にある葛藤を描く際、意識したことはありましたか?
【yaongyi】 女性であれば、皆さんメイクアップを通して、少しでも自信を持てるようになりたい…という思いを抱く方は多いと思うのです。しかし、外見がどうであれ、大事なのは自分を大切にする気持ち、また自分を愛する気持ちだと思います。私が綴った物語には、そういったメッセージをしっかりと描ければという思いが強かったです。読者の方にもそういった思いに共感していただけたのならば、とても嬉しいです。
――yaongyiさんの考える美しさというのはどういうものでしょうか?
【yaongyi】 本当の美しさとは、やはり自分が自分のことを愛し、自分を大切にする。そういった気持ちなのではないかなと思います。それができれば、この世の中も美しいなと思いながら生きていけると思うんです。
――yaongyiさん自身、いわゆる外見などで悩まれたことはあったのですか?
【yaongyi】 私も自分の外見についてはたくさん悩んできました。特に学生のときは周囲を気にしてしまうことも多かったです。そのときメイクアップに出会い、自分がどんなメイクをしてみたいのかと考えるようになったんです。そのことでなりたい自分というのも、明確に分かるようになりました。そういった思いは作品に色濃く反映されていると思います。
――本当の美しさとは「自分を大切にすること」というお話でした。すごく作品のなかからそういった思いは伝わりますが、一方で、ローティーンは、なかなか自身を顧みるということは難しく、どうしても外見的な美しさを求めてしまいがちですよね?
【yaongyi】 おっしゃる通りで、韓国でも特に若い子は外見への悩みが多いと思います。「自分はどうみられているのだろう」という他人の目線も気になりますからね。そういった悩みも、私が描いた「女神降臨」にはしっかりとメッセージとして入っていると思います。そのうえで、本当に大切なことはなんなのか、ということを感じとっていただけたら嬉しいです。
■待望の新作は「ファンタジー×ロマンス」、yaongyiが挑む新たな世界
――日本で実写化された『女神降臨 Before 高校デビュー編』(公開中)、『女神降臨 After プロポーズ編』(5月1日公開)の2部作は、webtoonのマンガが原作になっています。近年、webtoonで描かれたものが、映像化されることが増えてきたと思いますが、webtoonの可能性はどのように感じていますか?
【yaongyi】 最近、webtoonはグローバルでかなり成長しているように感じます。非常に嬉しいです。いろいろな国でwebtoonが、連載作品として制作されたり、文化として定着したりしていくことは、とてもワクワクしますし、メリットも大きいと思います。
――韓国では、新たな連載もスタートしているとお聞きしました。今後、日本で配信も予定されているようですが、どんな内容なのでしょうか?
【yaongyi】 新作につきましては、私にとってチャレンジングな作品になっています。なぜかと言うと、ファンタジー、そしてそれにプラスしてロマンスの要素が含まれている作品になっているんです。ぜひ日本の皆さまにも楽しんでいただきたいです。
――モノを生み出すとき、一番大切にしていることはありますか?
【yaongyi】 皆さんが作品を読んでくださるとき、どういう部分に共感を持ってくれるのか…というところに注目しています。作品を観ながらどんなところに感情移入してもらえるのかを考えることは、モノ作りではとても大事な要素です。
――ご自分が興味を持っていること、それとも周囲の人が興味のあること、どちらをアイデアの発想としていますか?
【yaongyi】 私は後者に近いかなと思います。常に周りの人たちを見て、どんなことを楽しんでいるのか、興味を持っているのかということをリサーチしてアイデアを得ています。
――作品を描くときには、映像化されるかも……という思いはありますか?
【yaongyi】 そうですね。私はいつも新しい作品を制作するとき、これが映像化になるとどんなシーンになるんだろう、どんな演出になるのかなと常にイメージしながら作品を描いています。マンガっぽい表現よりも、リアリティがある方が好きなんです。
――改めて日本のファンにメッセージを。
【yaongyi】 作品を楽しんでくださってありがとうございます。作品から「自分を大切にする」というメッセージを感じていただければ嬉しいです。
(取材・文:磯部正和)
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