前澤友作氏が“京都別邸”を公開「お買い得でした」 明治期の数寄屋建築、7年かけモダンに改修

2025/06/04 12:18 

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『Casa BRUTUS』2025年7月号の表紙を飾る前澤友作氏 photo_小川真輝 (C)マガジンハウス

 実業家・前澤友作氏の京都別邸「智水庵」が、9日発売の雑誌『Casa BRUTUS』7月号(マガジンハウス)の表紙に登場する。

【写真】床の間には河原温の貴重なアート作品!客間に座る前澤友作氏

 前澤氏は、現代アートやヴィンテージ家具のコレクターとしても知られ、近年は、京都の南禅寺界隈別荘群のひとつ「智水庵」の改修と作庭に取り組んでいた。「智水庵」は明治30年代に建設が始まり、遅くとも大正11年までには現在の構成になったと推測される。これまでに所有者が何度も変わり、そのつど増築・改修が繰り返されてきた。前澤氏は2018年に購入して以降、約7年の歳月をかけて、数寄屋建築をモダンにアップデートし、見事な日本庭園を造園した。

 『Casa BRUTUS』最新号の特集「和風モダンを学ぶ。」では、この新生「智水庵」を表紙+47ページにわたり徹底図解する。

 前澤氏は「古い家を買うのも、数寄屋を手に入れるのも初めての経験です。初めて見学に訪れ、この部屋に座って外を眺めた時、この景色はすごいと感動し、すぐ買うことにしました。南禅寺界隈別荘群の多くの邸宅の庭は土地がフラットに開けているのですが、ここ智水庵は土地に高低差があり、変化に富んでいる。おかげで近景から遠景までが自然につながり、実際の広さ以上の奥行きが感じられます。敷地は他の別荘に比べると小さめですが、お買い得でした」と明かす。

 購入後には知り合いのつてで個人所有の数寄屋建築や茶室、日本庭園を見学し目を養ったという。「まず本流を学ぶという点ではすごく勉強になりました。ただ僕は伝統を踏まえた上でもうちょっと崩したいなと思っていました。設計者や造園家のアドバイスを聞きながら、最終的には自分の美的な感覚を信じて判断し、指示していきました。僕、すっごい細部にこだわるんですよ。改修が必要な箇所はいっぱいあって、実際に住むまでには時間がかかるなと予想していたら、結局7年もかかっちゃった(笑)」と語っている。
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