証券会社の口座乗っ取り 不正取引1~5月に5958件 被害拡大続く

2025/06/05 17:43 

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 証券会社の顧客の口座が不正アクセスで乗っ取られて株式などが勝手に売買されている問題で、金融庁は5日、不正取引件数が1月から5月末までに計5958件に上ったと発表した。不正売買金額は計約5240億円で、被害の拡大は依然として続いている。

 金融庁は、各社からの報告を基に被害状況を集計。不正アクセス件数は5月末までで1万422件に増加した。

 5月の単月では、不正取引が2289件、売買金額は計約2094億円に上った。4月は不正取引が2910件、売買金額は計2886億円だった。被害報告があった証券会社も4月末の集計時の9社から、今月までに16社に拡大した。

 犯罪集団が口座利用者を本物と似た偽物の証券会社のウェブサイトに誘導するなどしてパスワードやIDを盗み出し、本人になりすまして口座を不正に操作したとみられる。【福富智】

毎日新聞

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