『タコピーの原罪』上田麗奈&小原好美、キャラクターへの共感と覚悟を語る【インタビュー前編】

テレビアニメ『タコピーの原罪』インタビューに応じた(左から)上田麗奈、小原好美(C)タイザン5/集英社・「タコピーの原罪」製作委員会

【画像】かわいい!でも不穏を予感させるタコピー
本作は、漫画アプリ『少年ジャンプ+』で2021年12月~22年3月にかけて短期連載されていた同名漫画が原作。ハッピーを広めるため地球に降り立ったハッピー星人のタコピーは人間の女の子しずかと出会う。ピンチを救ってもらったタコピーは、彼女の笑顔を取り戻すため不思議な力を持つハッピー道具で奔走する。しかし、しずかはおうちと学校で何か事情を抱えていた。
■かわいいだけじゃない―原作との衝撃的な出会い
――最初に原作に触れたときはどんな感想をお持ちになりましたか?感じた魅力についても教えてください。
上田:最初はタコピーっていうかわいい生き物が出てくるっていうことぐらいしか知らなかったんですけど、オーディションを受けるにあたって、担当マネージャーさんから「元気なときに原作を読んでください」「もしかしたら苦しくなってくるかもしれないので、休み休み、覚悟して読んでください」と言われて、かわいいだけじゃないのかなって思っていました。実際に読み始めると、覚悟をしていてもやっぱり「いったん休憩挟もうかな」ってなってしまったぐらい、ショッキングなところがある内容でした。「とんでもない作品に出会ってしまったな」って思ったんですけど、すごく胸が苦しくなるような内容だからこそ、タコピーも含めた子どもたちがどうやって生きていけるのかを最後まで見届けなければならないと次第に思わされていって、以降は最後までノンストップで読み進めることができました。
キャラクターの表情が左右で違って見える、みたいな特徴があったり、セリフや行動からも、影の中にも光が見えるという物語に受け取れます。希望と絶望がグレーなところでつながったりしていて、キャラクターたちのすごく近いところに救いが点在している印象があって、そこが特に魅力的だなと思いました。
小原:私もオーディションのタイミングで原作を読みました。最初のビジュアルを見たときに、タコピーがかわいいのでそういうほっこりした話なのかな、という入りだったんですけど、音声の入ったPV(上巻発売記念PV)が出ていたので拝見したんです。そしたら、ほっこりなんてとんでもない、かわいいとはどこへ……、みたいな内容だったので、これはちゃんと原作を把握しておくべきだなと思いました。
原作を読んで衝撃が走りました。個人的にはあまりこういった題材の作品に出演したことがないっていうのと、巡り合ったことない、今までチャレンジしたけど受かったことがない系統のキャラクターだったので、「たぶん落ちるだろうな」っていう気持ちもどこかありました。ただ、受かったら自分の役への向き合いも含めてチャレンジングなことになりそうだなって思いました。
先ほど上田さんもおっしゃっていましたけど、結構メンタルも持っていかれるので、覚悟を持って挑みました。「決まったらいいな」「決まったらどうしよう」っていう両方の気持ちがありましたが、なかなかそこまで考えるような作品に出会うこともないので、「もし決まったらご縁だな」みたいな気持ちで受けました。それだけ魅力が詰まった作品だなと思ったのが最初の印象です。
■“しずか”と“まりな”という難役との対峙
――上田さんの演じるしずかは、ここまで生々しく描かれる作品もめずらしいですよね。
上田:たしかに、生々しいからこその怖さみたいなものもあるキャラクターだなと思います。タコピーのハッピー星人としてのキャッチーさとか、コミカルさ、かわいさ、明るさっていうところとも正反対のキャラクター。しずかだけではなく人間側の生々しさがすごく描かれてるなとは思うんですけど、しずかに関しては、“孤独”。自分は孤独なんだっていうのがこびりついちゃっているイメージがあります。
いろんな傷つくことがあったと思うんですよね。無邪気だったり、無意識だったり、無関心だったり、利己的な人の心ない言葉だったりとか。一つひとつに傷ついて、でもそんな自分を自分が守れないし、誰も守ってくれないし。だからこそ、自分にとって都合がいい・悪い相手はいるんだろうけど、心から信頼できる相手はいない印象でした。反対意見に対して過剰に反応してしまったり、敵味方の判断を急ぎがちだったり、思考の癖があるのがすごくリアルだなと思いました。そんな中でタコピーたちといろんなドラマが繰り広げられていくので、変化するのかしないのか、すごく難しい。リアルで考えてもすごく難しいキャラクターだなと思います。
――小原さんはいかがですか。まりなも難しいキャラクターですよね。
小原:たったこの2巻の漫画で、ここまでのお話があるんだって驚きました。まりなは、最初に読み始めたときの印象と後半まで読み進めたときの印象が変わるキャラクターだと思うんです。それもあって、環境によっては彼女も違ったんだろうなって考えちゃいますね。それはしずかも同じで、もっと恵まれた環境、安定した温かい環境で育っていたら、2人とも手を取り合って仲良くしている未来もあっただろうし。生きる環境によってこれだけ変わってしまうんだ、というところに生々しさを感じました。
オーディションに受かった時点では、この子とどう向き合えばいいんだろう、どういうふうに演じればいいんだろうっていう気持ちだったんです。いざ収録が近づいていくにつれて、たぶんこの子にとっては一番頼りにできる存在がいなくて、作中では親に寄り添いたかったんだろうなと。ただ、演じるにあたっては、ちょっと想像の世界ですけど、私が彼女の中に入って軸になるわけだから、私がどれだけまりなに寄り添えるか、“寄り添えるのは私しかいないんだ”って思うようになりました。実際、作品のなかでは結構衝撃的なことが起こるんですけど、それでも寄り添っていかなければいけないと、向き合って演じました。
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