<パンダのまちから>一目見ようと来園者最多 和歌山のパンダ4頭、帰国まで1週間

2025/06/21 13:00 

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 和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で飼育されているジャイアントパンダ全4頭が28日に中国へ帰国するまであと1週間。4月下旬の発表以来、最後に一目見ようと連日大勢の人が訪れ、5月の来園者数は同じ月の過去最多を記録。「パンダファミリー」との別れを惜しんでいる。

 帰国するのはメスの良浜(ラウヒン)(24歳)、いずれもその子どもでメスの結浜(ユイヒン)(8歳)、彩浜(サイヒン)(6歳)=写真、楓浜(フウヒン)(4歳)。

 検疫期間中のため現在は屋内で過ごす様子をガラス越しに見ることしかできない。岡山市から4歳と1歳の子どもを連れて訪れた前原正和さん(32)は「最後に会えて良かった。あと1週間、みんなを癒やしてほしい」と話した。

 10年以上パンダを担当している飼育スタッフの品川友花さん(43)は「パンダたちは普段より静かな環境でのびのび過ごしている」と様子を語る。「4頭のかわいい姿を見て心に残してもらい、最後は笑顔で送り出してもらえれば」

 帰国前日の27日午後4時からはセレモニーが開かれる。【中川祐一】

 

毎日新聞

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