真夏のような猛暑の6月、要因は「トリプル高気圧」? 専門家も驚き
複数の地点で最高気温が35度以上の猛暑日となるなど真夏のような今年の6月。専門家は「トリプル高気圧」を要因として挙げる。梅雨の中休みならではの警戒も必要だという。
「真夏に高気圧が重なって猛暑になることは近年、よくある。ただ6月中旬にこんな気圧配置になるとは」。立花義裕・三重大教授(気候力学)は驚きを隠さない。
アジア大陸からせり出した上層(1万2000メートル付近)の「チベット高気圧」▽南西の海上からの下層(5000メートル付近)の「太平洋高気圧」▽北から南方向に斜めに降りる「南北傾斜高気圧」――の三つが日本付近で重なり、暖かい空気が吹き下ろして気温が上昇したため、真夏並みの暑さが続いたという。
なぜこのような気圧配置になったのか。チベット高原の気温が上がり、上空のチベット高気圧が強まった。また、熱帯地域の海面水温が高く、積乱雲の束ができて気温が上昇。空気のかさが増し、太平洋高気圧の張り出しにつながった。南北傾斜高気圧は北極の温暖化により、偏西風の北への蛇行部分にできたもので、地球温暖化の影響もみられるという。
気象庁によると、20日までの5日間に猛暑日を243地点で観測。1カ月予報(21日~7月20日)では、27日ごろまで全国的に曇りや雨が多くなるものの、向こう1カ月は暖かい空気に覆われやすい。期間前半はかなり気温が高くなる見込みだ。
立花さんは、梅雨前線の動きに注意が必要だと指摘する。この間の暑さで海面水温が上がっており、1年で最も昼が長くなる夏至の21日付近はさらに上がりやすい。海から供給された水蒸気は雨のもととなり、一時的でも前線が下がると災害級の豪雨になる可能性も。一方で、梅雨の戻りが弱ければこのまま夏に突入する。
「梅雨の中休みに真夏並みの高気圧ができたということは、今後の気候がどう転んでも嫌な方向に向かう可能性がある」と立花さん。近年の猛暑がコメ不足の一因になったとし「我々が地球温暖化を重要視してこなかったツケが回ってきている」とした。【垂水友里香】
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