改正風営法施行前に一斉立ち入り 歌舞伎町の風俗店 警視庁

2025/06/20 23:36 

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 女性客に多額の借金を背負わせる悪質なホストクラブなどを規制する改正風営法が28日に施行されるのを前に、警視庁は20日夜、東京・歌舞伎町の風俗店に対する一斉立ち入り調査を実施した。

 改正法では、ホストクラブやキャバクラなどの接待を伴う営業を無許可でした法人への罰金の上限を200万円から3億円へ引き上げる。客の恋愛感情につけ込んで飲食させる「色恋営業」を禁止し、違反した場合は営業停止など行政処分の対象となる。

 また、売掛金(ツケ)やホストによる「立て替え払い」で客に債務を負わせて、売春や性風俗店での勤務などを要求する行為は刑事罰の対象となる。

 この日、警視庁本部や新宿署の捜査員73人が歌舞伎町のホストクラブやメンズコンセプトカフェなど約340店舗を回り、改正法のポイントを説明した。

 保安課の半田正浩課長は「女性を搾取する人身取引事案の背後にある悪質ビジネスや悪質ホストを徹底して摘発していきたい」と話した。【菅野蘭】

毎日新聞

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