トップ当選の国民民主市議、当選無効 「居住実態なし」 埼玉・入間

2025/06/20 20:25 

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 埼玉県入間市議選(定数22)に3月、国民民主党公認で立候補しトップ当選した益田英主(ひでゆき)市議(52)に対し、同市選挙管理委員会は19日、当選無効を決定した。立候補の要件として公職選挙法が求める「市内での3カ月以上の居住」の実態が認められないと判断した。益田市議は決定への不服を県選挙管理委員会に申し立てる方針。

 市選管によると、益田市議は昨年11月に転入届を市に提出した上で市議選に出馬したが、別の市議が「実際には居住していなかった」と、当選に異議を申し立てていた。

 市選管は、元々暮らしていた東京都内の住居と、現住所地での水道の使用状況などを調査。益田市議が聞き取りに対し「(公選法上、居住を始めるべきだった)12月16日から1月16日までの間、市内の住居で寝泊まりしたのは10日程度」と説明したことも踏まえ、「2月ごろから現住所に生活の本拠を移し、1月以前は現住所には居住実態はなかった」と認定した。

 益田市議は毎日新聞の取材に「決定を受けて驚いた。実際はしっかり居住していた。市選管に期限までに提出できなかった証拠書類がある。これらを添えて不服申し立てをしたい」と話した。不服申し立て中は市議の身分は失われないという。【高木昭午】

毎日新聞

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