参院選7月20日投票へ 立憲・野田氏、不信任案見送り表明

2025/06/19 21:43 

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 立憲民主党の野田佳彦代表は19日、石破茂内閣に対する不信任決議案の提出を見送ると表明した。野党が結束すれば可決される可能性があり、石破政権側には「提出された時点で衆院解散だ」とけん制する声もあったが、首相は衆院を解散せず衆参同日選挙を見送る方針。政府は通常国会の会期を延長せず、参院選の日程を「7月3日公示、20日投開票」とする考えで、6月23日にも閣議決定する。

 野田氏は日本維新の会の前原誠司共同代表、国民民主党の玉木雄一郎代表らと個別に会談し、見送りを伝えた。野田氏は会談後、継続となった日米関税交渉や中東情勢の緊迫化を挙げ「政治空白を回避すべきだと、首相経験者として判断した」と記者団に語った。

 これに先立ち国会内で開かれた与野党党首会談で首相は、米国との関税交渉について「国益をかけた交渉となる」として、野党に協力を求めた。野田氏は「交渉当事者は首相だ。トランプ米大統領と交渉中に足を引っ張るような政治空白はつくるべきではない」と述べた。【池田直、神山恵】

毎日新聞

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