「貧相」指摘の給食 福岡市長、改善に意欲「全面的にバックアップ」

2025/06/19 16:20 

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 福岡市の高島宗一郎市長は19日の記者会見で、市立小の給食がSNS(ネット交流サービス)で「貧相」「少ない」などとの指摘を受けた件について、「市教育委員会から提案があれば全面的にバックアップする」と改善に意欲を見せた。

 問題の給食は、4月に出されたからあげ1個とご飯、みそ汁、牛乳の献立。1食当たり600キロカロリーとする市の基準は満たしていた。

 高島市長は量が少ないという指摘はこれまでなく、「給食の時間が短いというのは聞いたことがあった」と説明。物価高の影響について問われ、「給食費は変えずに高騰分は市が食材費を負担している。(2学期から始まる給食費の)無償化によって質が悪くなることもない」と強調した。

 市教委は改善に向けて検討会を設置する予定で、高島市長は「既成概念にとらわれず、栄養が取れて食育となり楽しい給食になるよう考えてもらいたい」と話した。

 一方、下水道工事が原因とみられる、福岡市中央区の国道202号で10日発生した一部陥没事案については「(迂回(うかい)路が少なく)逃げ場がない場所で影響は大きかった。下水道の老朽化対策は計画的に進めている」と述べた。【池田真由香】

毎日新聞

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