「進次郎効果」を期待 自民陣営は切実、激戦区で応援演説 都議選

2025/06/19 19:58 

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 東京都議選(22日投開票)で、小泉進次郎農相の動向に注目が集まっている。矢継ぎ早にコメ高騰対策を発信し、報道各社の内閣支持率は上昇傾向だ。自民党は激戦区を中心に小泉氏の応援日程を組んでいるが、演説を聞いた有権者から「まだ投票先を決めているわけではない」との声も上がっている。

 「自民党も物価高対策、お米の問題、ちゃんとやればできるじゃないか。そういう仕事を見ていただいて、少しでも(自民候補の)力になれればという思いだ」。東京都内で18日、演説会場に集まった約500人を前に、小泉氏はこう訴えた。

 国会日程の影響で、同日に予定していた応援演説4カ所のうち、小泉氏が姿を現すことができたのは3カ所目から。到着が1時間以上遅れたが、会場から帰る聴衆の姿はなく、関心の高さがうかがえた。

 陣営側は切実だ。関係者の一人は「今日の演説会をなんとしても成功させようと照準を合わせてきた。自民への視線は依然として厳しいが、小泉氏の応援をなんとか追い風に変えたい」と漏らす。

 ただ、演説を聞いた60代の女性会社員は「コメ高騰対策についてマイナスの評価はしないが投票先を自民に決めたわけではない」と明かす。

 小泉氏の農相起用以降、報道各社の世論調査で内閣支持率は上昇している。自民関係者は「入れるだけ応援に入ってもらう予定だ」と期待するが、「進次郎効果」が有権者の投票行動に結びつくかは未知数だ。【安部志帆子、鈴木悟】

毎日新聞

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