<もっと社会人野球>バイタルネット、伏木海陸運送、ロキテクノが軸 都市対抗北信越2次

2025/06/19 07:00 

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 社会人野球の第96回都市対抗野球大会北信越2次予選が26日、長野オリンピックスタジアムで開幕する。企業とクラブの計8チームが代表1枠を懸けて争う。

 敗者復活のない負けたら終わりのトーナメント。バイタルネット、富山勢の伏木海陸運送とロキテクノ富山を軸に混戦模様だ。

 ◇バイタルネットは東北大会準優勝

 本命は、2年ぶりの本大会出場を狙うバイタルネットだ。5月のJABA東北大会では決勝でヤマハに敗れたものの、2023年の日本選手権を制した大阪ガスや、昨年の本大会で準優勝したJR東日本東北などを破って勝ち上がった。

 身上の守りを支えるのが、松田賢大(けんと)投手、江村伊吹投手の両左腕だ。変化球が多彩でテンポ良く投げる松田投手は大阪ガスから9三振を奪い、1失点で完投した。

 速球派の江村投手も先発の一角を務め、コーチ兼任の斎藤郁也投手が後ろに備える。浪川広之選手はJABA長野大会の3試合で計4本塁打を放つなど、打線も好調だ。

 日本生命を率いた経験のある花野巧監督が今季から指揮を執る伏木海陸運送も代表の有力候補だ。持ち味は投手力で、西川英志投手ら先発陣が試合を作り、経験豊富でヘッドコーチ兼任の西納敦史投手が締めるのが必勝パターンとなる。

 俊足巧打の木村俊輔選手やパンチ力のある牧田龍輝選手が打線を勢いづければ2年連続の本大会出場も見えてくる。1回戦の相手はバイタルネットだけに、初戦から山場を迎える。

 ロキテクノ富山は、2年目左腕の帯川瑠生投手や5年目右腕の伊藤開生投手ら先発陣がいかに試合を作れるか。

 昨年の本大会で伏木海陸運送の補強選手として東京ドームで先発した飯塚亜希彦投手も控えており、細かい継投も視野に入れる。

 プロ野球・阪神などで投手としてプレーした藤田太陽監督が3年ぶりに本大会に導くことができるかも注目だ。

 IMF BANDITS富山は、5月のJABAベーブルース杯でJFE西日本を、1次予選では伏木海陸運送を破るなど好調ぶりがうかがえる。

 五味拓海投手は、JFE西日本、伏木海陸運送とのいずれの試合でも完投して勝利に導いた期待の右腕だ。野手では、主将の中村亮太選手に長打力がある。

 今季、森川伸一監督が就任してつないで得点する形を目指すFedExは、4月のJABA長野大会で明治安田に競り勝った。

 投手陣では、マネジャー兼任の金井貴之投手が140キロ台後半の直球と変化球で緩急をつけて相手をほんろうする。攻撃陣は、主将の荻田侑樹選手が引っ張る。

 信越クラブは、昨季限りで休部したJPアセット証券から佐藤孝輔投手、永井敦士選手が加わった。永井選手は広島でプレーした経験のある長距離打者だ。【黒詰拓也】

 ◇北信越2次予選出場チーム

 バイタルネット、伏木海陸運送、信越クラブ、新潟コンマーシャル倶楽部、ロキテクノ富山、FedEx、IMF BANDITS富山、千曲川クラブ

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