万博協会、近く水上ショー再開へ 肺炎引き起こす菌ほぼ検出されず

2025/06/20 22:01 

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 大阪・関西万博会場南側にある「ウオータープラザ」の海水から指針値を超えるレジオネラ属菌が検出された問題で、日本国際博覧会協会(万博協会)は20日、別の詳細な検査をした結果、肺炎を引き起こすおそれのあるレジオネラ属菌はほとんど検出されなかったと発表した。市保健所などと相談した上で、中止していた水上ショーを近く再開する。

 万博協会によると、5月30日~6月7日、ウオータープラザの海水を、迅速に結果が出る「生菌PCR法」で検査したところ、指針値を上回るレジオネラ属菌を検出した。ただ、同じ海水をより精緻に分析できる「培養法」で検査すると、ほとんど検出されなかったという。

 ウオータープラザでは、今月4日以降の水上ショーを中止していたが、万博協会の高科淳副事務総長は20日の記者会見で「安全安心の確保をしっかり行った上で、できるだけ早急に再開したい」と話した。

 一方、会場中心部にある「静けさの森」の親水施設でも指針値を超えるレジオネラ属菌が検出されたが、清掃や消毒を実施した結果、6月7日の再検査で指針値を下回ったため、利用再開を検討するとした。ただし、一部の施設は静けさの森の中央の池につながっており、生物への影響を考慮して会期中の利用停止を決めた。【面川美栄】

毎日新聞

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