King & Prince、2人で初の東京ドーム公演 雷鳴負けずに5万5000人が熱狂【ラ…

2025/07/11 04:00 

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『King & Prince LIVE TOUR 24-25~Re:ERA~in DOME』本編の様子

 King & Prince(永瀬廉、高橋海人※高=はしごだか)が10日、東京ドームで『King & Prince LIVE TOUR 24-25~Re:ERA~in DOME』初日公演を開催した。2023年に現体制となって初となる東京ドーム公演を5万5000人のTiara(ファンの愛称)が見守り、中盤にはミッキーマウスも登場するというビッグサプライズで大いに沸かせた。(以下、本編の内容を含みます)。

【写真】King & Princeのライブにミッキーマウスが降臨

 冒頭、センターステージがせり上がり、レーザーが交差する空間のなか、大歓声ともに宇宙を意識したメタリックと黒の衣装に身を包んだ2人が姿をみせ、「LOVE HACKER」からスタート。続く「WOW」「moooove!!」とアップテンポなナンバーが続きバックダンサーとともに壮大な空間のなかでクールさを全面に打ち出していく。高橋が「東京ドーム、盛り上がっていこうぜ」と歌詞のリズムに合わせて呼びかければ、さらにドームの空気は熱を帯びた。

 この日、外では突然の雷雨に襲われ、ドーム内にも聞こえるほどの雷鳴が鳴り響くと「お腹隠してね」(永瀬)、「雷がきたら助け合おうぜ!」(高橋)と呼びかけたり、負けないように歓声をあおる場面も。楽曲中に落雷の音が聞こえると「雷を特効にしちゃってる」(高橋)、「STARTO(ENTERTAINMENT)初の雷を演出にしちゃってる」(永瀬)とポジティブに受け止め、笑わせる。フロートに乗り込み、

 後方ステージで背中合わせになったり、目があうたびにニコニコと笑顔を交わす2人が繰り出すキュートな振り付けに惹きつけられる「Life goes on」、ファンクなノリで沸かせるパーティーソング「Funk it up」では、ダンサーを引き連れてセンターステージから花道へとかっ歩。アイコンタクトや息ぴったりのダンス、“2人”だからこそ生み出せるグルーヴとドームサイズでも親密な距離は健在だった。

 「Don't Grow Up」ではダンサーによる振り付けレクチャーに合わせてペンライトが揺れ、「HOTTER & HOTTER」では赤や青、緑に染まった炎が吹き上がった。曲前に流れた映像「城之内くん&たかやん」になりきってパフォーマンスするシュールでゆる~いな雰囲気の「Harajuku」は独特の世界観でTiaraをやや戸惑わせつつも、ひとりステージに残った城之内くん(永瀬)が観客に永瀬と高橋のいいところを聞いてまわるコーナーもあり、予定調和ではない交流を楽しんだ。

 この日はMC後にはサプライズが。なんとミッキーマウスの新オフィシャルテーマソング「What We Got ~奇跡はきみと~」を歌唱中、ミッキーがステージに登場した。この日一番の歓声がドームを揺らすと、ミッキーは軽やかにステップを踏めば、3人によって“ベストフレンド”らしいハートフルな空間に。夢の共演に、永瀬は「ミッキーは俺らのために来てくれた。そんなことある?頑張ってきてよかったな」としみじみ噛み締め「キンプリのファンで良かったな、みんな」とTiaraに向け、得意げだった。

 また、前半のSKY-HIから提供された高橋のソロ曲「POPSTAR in the KINGDOM」で、怒とうのようなラップとエネルギッシュなダンスによって“高橋海人”の多彩さをいかんなく発揮。後半は、西畑大吾(なにわ男子)、正門良規(Aぇ! group)という同期3人で共作した永瀬のソロ曲「染み」は「僕の大切な人たちとつくった曲です」と前フリのもと、関西弁が心地良くあたたかさを感じる歌詞を東京ドームの真ん中で、誇らしげに歌い上げ、各ソロでも魅力を開花させた2人。

 ロッキングチェアに揺れながら始まる「話をしようよ」ではステージに2脚セットのさまざまなタイプの椅子が置かれているが、高橋が隣に座ろうとすると、逃げてしまう永瀬…というもどかしいやり取りが。なんとかがっしり高橋が永瀬の肩をつかむと最後に高橋は、永瀬の片膝の上に乗っかって「スクショタイムです!」とカメラにアピール。仲良しぶりをみせつけた。

 後半には惑星型のフロートが登場し、その中から2人が登場。12メートルの高さまで上昇し、ラストスパートでは「koi-wazurai」「HEART」など2人きりでキラキラ感あふれるパフォーマンスで駆け抜ける。「シンデレラガール」のサビでは5万5000人のTiaraも歌唱し、一体感を味わった。ここで終了かと思いきや、メインステージの扉が怪しげに開くとダークなダンスナンバー「ツキヨミ」のイントロが鳴り響き、Tiaraからは驚きの歓声が。本編ラストは、妖艶な雰囲気をまとった2人が炎や火花の中、ミステリアスなパフォーマンスで圧倒した。

 アンコールでは、高橋が「もう少しだけ一緒に遊びましょう」と呼びかけると、アルバムの楽曲をモチーフに高橋が描き下ろしたキャラクターたちがにぎやかに彩る気球に乗って28メートルまで上昇。ドームの2、3階のTiaraまで愛を届け、パラシュートについたサインボールを客席へと投げ込み、最後まで楽しませた。

 メインステージに戻った2人は「一緒に我々の名前を叫んでください」とつないで手を掲げ、「King & Prince!」の掛け声でフィナーレへ。高橋は「愛してます、Tiara!」と叫び、永瀬も「ありがとう」と名残惜しそうに手を振り続けた。広い宇宙のなかで運命的に出会った2人による、壮大で、だけど身近に感じる愛がたっぷり詰まった一夜が幕を下ろした。
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