韓国旅客機事故 炎上の同型機が着陸装置の異常で空港に引き返し

2024/12/30 10:07 

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 韓国紙「朝鮮日報」は30日、北西部・金浦(キンポ)国際空港を同日午前6時40分ごろ出発した格安航空会社(LCC)済州航空の旅客機が、離陸直後にランディングギア(着陸装置)に異常が発生し、空港に引き返したと報じた。29日に南西部・全羅南道の務安(ムアン)国際空港で着陸に失敗し、炎上した旅客機と同型機だという。

 報道によると、離陸前の検査で異常は確認されなかったという。161人の乗客が乗っていた。機体は前日に起きた旅客機事故と同じボーイング737―800型機で、済州航空が運航している39機のうち37機がこの機種だという。

 事故では、バードストライク(鳥類の衝突)が起きた後、着陸を試みたが、車輪は出ず、胴体着陸。減速しないまま、滑走路外の外壁に激突した。ブレーキの役割を果たすランディングギアが作動しない状態で着陸したとみられる。

 鳥類衝突によるエンジンの故障が原因と指摘する声もあるが、国交省当局者は「エンジンの異常は着陸装置の故障とは連動しない。装置が故障しても着陸時に手動で操作できる」としている。【ソウル日下部元美】

毎日新聞

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