韓国地裁、尹大統領の逮捕状を高捜庁に再発付 内乱容疑など

2025/01/07 19:14 

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 韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領(職務停止)による「非常戒厳」の宣布を巡り、韓国のソウル西部地方裁判所は7日、尹氏に対する逮捕状を再発付した。内乱などの容疑で尹氏を捜査している高官犯罪捜査庁(高捜庁)が同地裁に再請求していた。

 高捜庁は2024年12月31日に同地裁から逮捕状の発付を受け、25年1月3日、尹氏の逮捕を試みた。だが尹氏の公邸を守る大統領警護庁が抵抗し、失敗。この逮捕状の執行期限は6日までだった。

 高捜庁や警察などで作る合同捜査本部は、再発付された逮捕状で再び尹氏の逮捕を試みる方針。ただ、大統領警護庁は再び逮捕を阻止する構えを見せている。合同捜査本部は、逮捕の方法やタイミングを慎重に検討するとみられる。

 韓国の現職大統領が逮捕されれば史上初めて。現職大統領には不訴追特権が認められているが、内乱罪は例外となっている。

 尹氏の弁護団は、3日の逮捕の試みが違法だとして、高捜庁や警察などの幹部らを特殊建造物侵入などの容疑でソウル中央地検に告発している。【ソウル福岡静哉】

毎日新聞

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