トランプ大統領就任式にイタリア首相ら 現職の外国首脳出席は初

2025/01/21 10:43 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 トランプ米大統領の20日の就任式には、イタリアのメローニ首相やアルゼンチンのミレイ大統領らトランプ氏と個人的な親交がある右派の各国指導者らも出席した。AP通信によると、米大統領の就任式に現職の外国首脳が出席したのは初めてという。

 メローニ氏は就任式後、「米欧の対話の強化に尽力する」とX(ツイッター)に投稿し、トランプ政権と欧州連合(EU)の橋渡し役としての存在感をアピールした。メローニ氏は1月上旬にも、主要7カ国(G7)の欧州首脳として初めて、米南部フロリダ州にあるトランプ氏の私邸を訪問したばかりだ。トランプ氏を支持する実業家イーロン・マスク氏とも良好な関係を築いている。

 トランプ氏が「お気に入りの大統領」と呼ぶミレイ氏は親米のリバタリアン(自由至上主義者)として知られる。2023年12月の就任以来、厳格な歳出削減を進め、省庁を抜本的に再編した。その姿勢はトランプ政権の新組織「政府効率化省(DOGE=ドージ)」を率いるマスク氏にも影響を与えたとされる。

 一方、「南米のトランプ」と呼ばれたブラジルのボルソナロ前大統領は、トランプ氏から就任式に招待されたものの、渡米を果たせなかった。ボルソナロ氏は自身が敗北した22年の大統領選の結果を覆そうとした疑いで捜査対象となり、旅券(パスポート)を押収されている。トランプ氏の招待を受けて旅券の一時返還を申請したが、ブラジル最高裁判所は逃亡の可能性があるなどとして却下した。【ワシントン八田浩輔】

毎日新聞

国際

国際一覧>