米ウクライナ鉱物資源協定、来週にも署名か トランプ氏が見通し

2025/04/18 12:08 

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 トランプ米大統領は17日、ウクライナの鉱物資源などの共同開発に関する協定が来週署名されるとの見通しを明らかにした。一方、ウクライナのスビリデンコ第1副首相兼経済相はX(ツイッター)で、両国が合意の前提となる覚書に署名したと発表した。

 トランプ氏はイタリアのメローニ首相とホワイトハウスで会談した際に記者団に、「来週木曜(24日)に署名する」と述べた。会談に同席したベッセント財務長官は協定について「以前合意した内容と実質的に同じだ」とし、詳細は調整中だと説明した。

 一方、スビリデンコ氏は今後協定の文書が最終決定された後に署名され、議会が承認するとした。

 協定を巡っては、トランプ政権はこれまでウクライナの支援に費やしてきた資金の回収と位置づけるが、ウクライナ側は停戦後のロシアの再侵攻に備えた「安全の保証」を盛り込むよう求めてきた経緯がある。2月末にトランプ氏とウクライナのゼレンスキー大統領との会談が決裂し、協定への署名は見送られた。

 トランプ氏はゼレンスキー氏を批判する一方で、ロシアに配慮する姿勢が顕著だ。ただ最近は停戦交渉が停滞していることを受け、プーチン露大統領にいらだつ場面も目立つ。仮に協定が署名された場合、これまでぎくしゃくしてきたウクライナとの関係が好転するか注目される。【ワシントン松井聡】

毎日新聞

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