トランプ政権がウクライナ和平の「枠組み」提示 パリで会合

2025/04/18 12:51 

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 ロシアの侵攻を受けたウクライナ情勢を巡り、トランプ米政権が停戦実現に向けた動きを加速させている。ルビオ国務長官らは17日にパリでマクロン仏大統領やウクライナの高官との会合に出席。ルビオ氏はロシアのラブロフ外相とも電話協議し、全当事者に対して「永続的な和平の枠組み」を提示したと伝達した。

 ルビオ氏はパリで、ロシア側との交渉を主に担当する中東担当特使のウィットコフ氏やウクライナ担当特使のケロッグ氏とともに、フランスやウクライナ、英国の高官らとの会合に出席した。

 ウクライナのイエルマーク大統領府長官によると17日の会合は、英仏が主導するウクライナ支援のための有志国連合とウクライナの会議▽米国とウクライナの会議▽全体会議――の順に開かれ、停戦を実現するための方策や、停戦監視、停戦違反があった場合への対応などが議題になった。米国務省によると、ルビオ氏が提示した枠組みは各国に「好意的」に受け止められたという。

 ロイター通信によると、バロ仏外相は記者団に「新しい点は、米国、ウクライナ、欧州が同じテーブルに着いたことだ」と意義を強調。AP通信によると、これまでロシア寄りの発言が目立っていたウィットコフ氏がウクライナの高官と会談したのは初めてとみられる。

 イエルマーク氏はウクライナと米国、ドイツ、英国、フランスによる次回会合が来週にも開かれる見通しだと明らかにした。【ワシントン松井聡、ブリュッセル宮川裕章】

毎日新聞

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